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オトナの贅沢

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今日、冷蔵庫に残っていたカルピスを全部飲み干してやった。

思えば、あれは忘れもしない中学生の夏、剣道部だった俺は蒸風呂のような体育館でヒィヒィ言っていた。
当時は(まして剣道部は)練習中に水なんて飲めるわけもなく、ツラーイ練習が終わるとヤカンに作られたカルピスにやっとの思いでたどり着けた。
そのカルピスの薄かったこと。
今思い出しても目頭が熱くなる。

当時は当社比20倍くらいの希釈率。そこまでくると水ときどきカルピス。味なんて関係なかったんだなぁ、としみじみ思う。
それが今は3倍。カルピスときどき胸ヤケ。

この1杯がオトナになった証拠だなぁ、と何かが喉に引っ掛かるあの独特の感触を味わいながら、溶けずに下の方に残った原液を飲み干すのであった。

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