家に帰ってもすることないし、寂しいから。
そう思って会社に残って仕事して、タクシーで帰るのも会社に悪いなと、香水がきつい隣の女の人を邪魔だなと思いながら終電で帰って、深夜のコンビニで売れ残りの弁当を見てもなんだか食べる気が起きなかったとき、あ、危ないと思った。
最近会社で一人熱くなって悶々としているのも、結局は自分の時間が余っているから、誰かに触れて欲しいから、感情をぶつける相手も、癒してくれる相手もいないから。
一人暮らしをすることはもう絶対に無理だと思った。
なんだか心が空虚になってしまった気がして、自分にとって新しい領域にチャレンジしていることも、テンションが上がらないで空回りしてしまって、さっさと寝てしまった。
翌朝、意味もなく早く起きてしまって、そういえばここのところ顔見せていないなと実家に寄ってみた。
母ちゃんに会った途端に、泣いちゃいそうになるのがどうしようもなくて、新聞を読んでごまかした。
おれの一人暮らし、賞味期限は1週間。

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