ときどきふと、不思議に思う。
夫婦ともに遅くまで仕事して、途中で奥さんをピックアップした会社からの帰りのタクシー午前2時。
最後の車両に飛び乗って、2つ先の青山一丁目で乗ってくる奥さんと帰った終電。
二人で帰った家には当然二人しかいなくて、気楽にやっていたことがつい昨日のことのように思える。
そこに今、小さいのがふたりいる。
家に帰るとドタドタ走ってきて、笑う。
並んで小さな椅子に座ってテレビを観ている。
好物のバナナを取り合ってケンカしたり、仲良く分け合ったりしている。
これは双子の親にしか分からないけど、一人の子供を育てるよりも何倍も大変で、負担も大きい。
ただ、幸せも2倍だっていうことは本当で、これが一人しかいなかったら寂しいだろうなって思う。
おれは日中仕事に出ているからその分楽をしていて、休むことなく面倒を見ている奥さんは本当に大変で、時々は嫌になってしまうこともある。人間対人間なんだから仕方ない。
だから、なるべく早く帰ってきて、大変なことは半分こ、楽しいことも半分こにしてあげたい。
仕事はおれがいなくなっても何とかなる。たぶん。
でも、この子や奥さんはおれがいないとどうにもならない。
全力でケアして、全力で面倒を見てあげたいと、うちにいる3人を見るとそう思う。
こう思える夫に、父親に、人間になれてよかった。
みんな、いつもありがとう。

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