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ディレクター論 役割について(その2)

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ディレクターはその職掌上、サイト制作のあらゆる領域に対応できるオールラウンダーでなくてはなりませんが、デザインやシステムなどの専門領域については、完全である必要はありません。

何ができて何ができないか、それはどれくらいの工数が必要なのかということを分かっていれば、分業化が進んでいる現在の制作現場においては、自分以外の力を効率的に引き出せるはずです。

また、最も大切なものとして「今やるべきか」という判断を下す必要があります。プロジェクト全体、ひいてはクライアント、さらにはエンドユーザーにとっての優先度は、ディレクターが責任をもって的確に判断します。
その判断のためには常に細部と全体を見る両方の視点が重要で、物事の解決にあたっては、一つのことに縛られずに柔軟な発想を持つ必要があります。

つまり帰納的側面と演繹的側面、両方を兼ね備えることが求められ、そしてその判断は、誰にでも分かる簡潔明快なものでなくてはなりません。
経過としてはあらゆる可能性やポイントを踏まえ、総合的な結論に達するまで極度に複雑化した思考を経ますが、簡単な結果を出します。

組織されるチームにおいては、トップダウンとボトムアップを意識的かつ効率的に円滑に運用する必要があります。
つまり、遠慮せずに自由な意見が出せるボトムアップ環境を演出し、広くアイデアや考えを求めた上で、判断については誰もが納得する形でトップダウンにより決定します。
そのトップダウンの意思について、反対意見が出ることもありますが、それは決して悪いことではありません。むしろ健全な形であり、ディレクターの意思がなくうやむやのまま、もしくは誰かが考えた一つのことだけがスルーしていく環境こそ避けるべきです。

場に火をつけるためや、個人が自発的に考えの幅を拡げていけるように、あえて挑戦的な意見を続けてみるのも一興かと思います。(これはそのディレクターのキャラクターによりますが)

もちろん、下す判断がその都度的外れだったり、拍子抜けしてしまうレベルになってしまうと、チームにおいて最も大切な信頼を傷付けることになってしまいます。
また、常に正論だけで圧倒的な議論を展開する人も、相手から忌避されてしまいがちになります。チームで仕事をするのですから、みんながやりやすいように、他のスタッフの意見をしっかりと聴き、柔軟に取り込む姿勢も必要です。

どんなことにでも意見を出せて、それが他人から見て何か示唆があるものであれば、そのディレクターの注目度や影響度はどんどん上がっていき、価値も次第に高まっていくはずだと思います。

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